About Technics
技法について
截金とは
截金とは、金箔やプラチナ箔を、細い線や菱形などに切り、筆を使って、膠と布海苔を炊き合わせた糊で貼る古来からの装飾技法です。
日本には仏教美術を荘厳する技として仏教伝来とともに伝わりました。近世以降は徐々に衰退し、滅びかけた幻の技法とされていましたが、近代美術工芸の世界で新たな表現にも応用され、今に引き継がれています。
現代では日本にのみ残る技法とされています。
截金の技法
1.金箔を熱源の上にかざし、4~6枚を焼き合わせて、厚みを持たせる
2.膠と海藻の布海苔をたきあわせ、糊を作る
3.篠竹の皮の部分だけを残して削り、金箔を切る竹刀を作る
4.鹿皮の台の上で竹刀を上下にスライドし、目分量で箔を切っていく
5.切った箔の片方の端を左手の取り筆に巻いて垂らし、右手の截金筆に糊をつけ導くように貼っていく
6.箔を菱形、三角、丸などの形にあらかじめ切っておき糊を付けた場所に筆で置いていく

Works
作品
Profile
プロフィール
鷲尾 美陽子 WASHIO, Miyoko

1982年 大阪府生
2001年 千里国際学園卒業
京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース入学・在学中より截金を学ぶ
2005年 京都造形芸術大学卒業
2004年
平安仏所にて人間国宝・江里佐代子に師事
京都迎賓館截金舞台扉の制作に携わる
2011年 独立・関東へ転居
2012年 第52回東日本伝統工芸展入選
2013年 第53回東日本伝統工芸展入選
2014年
「截金の可能性を追求する女流作家三人展」(ぎゃるりあじゅーる)
「截金の可能性を追求する女流作家三人展」(名古屋松坂屋)
2015年
新宿伊勢丹「VIEW OF NATURAL ART ~飾りたい工芸~」
大阪府へ転居
2016年
第六回大美特別展(大阪美術倶楽部)山木美術より出品
2017年
「三越 春の逸品会」(ホテルニューオータニ東京)
第二回大美アートフェア(大阪美術倶楽部)山木美術より出品
2018年
「截金~いにしえからの光~鷲尾美陽子・池田香那弥展」(大阪・山木美術)
2019年
第四回大美アートフェア(大阪美術倶楽部)山木美術より出品
「彩り展」(岐阜・長江洞画廊)
第七回彫刻鍛冶と匠たち展(ギャラリー広尾)
東美アートフェア(東京美術倶楽部)西浦緑水堂より出品
2020年
「三越 春の逸品会」(ホテルニューオータニ東京)
岩手県江岸寺 釈迦如来坐像奉納(<縁>東日本大震災仏像奉納プロジェクト)
「截金 祈りの輝き 鷲尾美陽子展」(名古屋名鉄百貨店)
現在 大阪府在住
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