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NIHONGA ( JAPANESE PAINTING )
日本画

SUGIYAMA, Kei
杉山 佳
About
制作に対する想い
Passion for my works
「見立て」や「引用」という日本美術でもよく用いられる思考回路で作品を制作しています。
例えば、椅子を描くことで、その持ち主のそこに居た気配や存在を間接的に表すことが出来ないかと思い作品を作っています。なので私の描く椅子や机はその持ち主の「見立て」であり、ポートレイトとして描いています。
また構図に関しても過去の作品から「引用」することもあります。これは「洒落」や「遊び」の領域を出ませんが「分かる人には分かる」ところでもあります。その様な「仕掛け」を絵の中に忍ばせることで、一枚の絵の中に奥行きを持たせるように心がけています。
絵肌に関しては、最初にクレヨンで線を引きます。これはクレヨンによる描画によって「細密に描けない」という負荷を自分に課すことで「シンプルなフォルムに還元出来る」という目的があります。出来るだけ端的に対象の線の元に、今度は岩絵具の出来るだけ粗い粒子をたっぷりと盛り上げる様に塗っていきます。この作業を繰り返すことでマットで独特な岩絵具のマチエールを作っています。出てくる形がシンプルなので岩絵具の特性に助けてもらいながら絵を描いています。
その様な表現を見つける中で、最近では植物や動物、風景など様々なモチーフも少し描けるようになってきました。
また「プリンタートレイ」という活版印刷で使うパーツを収納するためのアンティークの引き出しを「曼荼羅」に「見立て」た作品も制作しています。
Works
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