NIHONGA ( JAPANESE PAINTING )
日本画
SUENAGA, Toshiaki
末永 敏明
Passion for my works
制作に対する想い
私は大地の生成や生物多様性をテーマに描き続けています。大地の生成は、地球史に想いを馳せ、原風景を探りながら各地を旅し、写生に努めています。実際に原風景の中に身を置くと、眼の前の光景を時の記憶として脳裏にイメージ化することが出来ます。そのイメージが私の創造の源なのです。旅をしてイメージを構成する手法は、芭蕉が『おくのほそ道』でリアルな光景から遥かな時の姿をイメージすることに習っています。
一方、魚や花を多くモチーフに選んでいることは、自身が育った風土に因っています。私はかつてドイツで暮らし制作していた時期がありました。そこで様々な国籍、文化のバックボーンの差異を、作家仲間の中に認識しました。彼らから私の作品に投げかけられたことは、「東洋の色彩」だということです。自身の色彩は、私の日本人としてのアイデンティティ-です。
私のテーマを表現することに必要なことは、鉱物の持つ色の変化と特質性が、ダイレクトに伝わる日本の画材(鉱物粒子の風合いが直接感じられる水溶性のメディウムを使用した手法)が最適だと感じています。写生に始まり、沸き起こったイメージに対して、よりリアリティーを求めて形と色で再構成することが私の絵画です。
Works
作品
Profile
プロフィール
末永 敏明 SUENAGA, Toshiaki
1964年
1986年
東京に生まれる
安宅賞受賞
1987年
瀧富士美術賞受賞
1989年
上野の森美術館絵画大賞展大賞受賞
神奈川県美術展特選受賞
1990年
東京芸術大学大学院修士課程美術研究科日本画専攻修了
第一回菅楯彦大賞展佳作賞受賞(93第二回佳作賞)
1994~96年
文化庁芸術家在外研修 ドイツ
1997年
2001年
2005年~
2008年
2018年
2019年
デュッセルドルフ芸術アカデミーにてマイスターシューラー取得
エンゲルベルト・ケンペル国際コンクール1等賞受賞 ドイツ
東北芸術工科大学で指導にあたる。現在同美術科教授
両洋の眼2008展河北倫明賞受賞
『Concepts of Philosophy in Asia and the Islamic World Vol.1 China and Japan』BRILL / オランダ 表紙採用作品Erdkrümmung
『ジョウモン・アート』Artistic Research for Artifacts 芸術の力でジョウモンを伝える 長井謙治編 114p~121p、180p~195p 共著
主な個展歴
1991年
1995年
1998年
1999年
2000年
2001年
2013年
銀座スルガ台画廊 / 東京(96)
鈴木美術画廊 / 東京(96、98、00)
HWLギャラリー / デュッセルドルフ、ドイツ
ギャラリーRolinck / シュタインフルト、ドイツ(06)
ギャラリーplan.d. / デュッセルドルフ、ドイツ(03)
東邦アートギャラリー / 東京(04、06、09)
成城さくらさくギャラリー / 東京
三越日本橋本店 / 東京(16、19)
2016年
Singapore Art Stage 2016 シンガポールコンベンショナルホール
主なグループ展
1989年
1990年
1991年
1994年
1995年
上野の森美術館絵画大賞展 上野の森美術館
第1回菅楯彦大賞展 倉吉博物館 (93)
第11回今日の日本画展 山種美術館(93第12回)
第1回VOCA現代美術の展望展 上野の森美術館(98)
両洋の眼・現代の絵画展 三越日本橋他(以後99まで、05~09)
NRW デュッセルドルフ大美術展 クンストパラスト
1999年
文化庁在外研修員「DOMANI・明日」展 損保ジャパン美術館他
2000年
10人の日本画展 茅ヶ崎市美術館
以後国内、韓国、タイ、シンガポール、ドイツ、ポーランド等で多数
2020年
山形ビエンナーレ
2021年
上野の森美術館大賞展受賞者 新作・近作展 上野の森美術館
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