NIHONGA ( JAPANESE PAINTING )
日本画
NAGAOKA, Ikumi
永岡 郁美
Passion for my works
制作に対する想い
岩絵具と膠といった伝統的な日本画の素材を主体に制作をしています。
描く対象は動物や鳥、様々ですが、全て実際に「見た」もしくは「触れた」経験の中で美しいと感じた命あるものです。美しいといっても外見や見た目の華やかさやだけではありません。どんな形であってもそこに存在し、あるがままに生きようとする姿に一層心惹かれてしまいます。目の前にあるこの光景を忘れたくない、絵に残したいという気持ちが強くなった時、拙いながらも筆を取りなんとか描こうと画面に向き合ってきました。
日本画の画材は決して使いやすいとは言えません。接着剤として使う膠は牛や兎等の蛋白質から、岩絵具は天然の鉱物を砕いて生成され、描く間際にそれらを混ぜ合わせる事でやっと画面に乗せることができます。また自然由来の素材が多いため、性質は四季によっても様々に変化します。
時折、日本画はコントロールするのではなく、本来の性質を受け入れ、理解しようとした時にやっと使えるようになるのでは感じることがあります。
そして、自分にとって今ある命を描こうとした時にこの素材を通すことが一番しっくりきたことが、発想を生み出すための大きな原動力になりつつあります。いずれ失われる瞬間を絵に残せられるように、記憶を忘れないために、これからも描き続けたいと思います。
Works
作品
Profile
プロフィール
永岡 郁美 NAGAOKA, Ikumi
1987年
島根県生まれ
2011年
多摩美術大学絵画学科日本画専攻学士 卒業
2013年
東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻日本画修士課程 修了
2015年
東京藝術大学社会連携センター 特任助手
2018年
東京藝術大学社会連携センター 特任研究員
現在
多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻 非常勤講師
<主な展示会等>
2012年
三菱商事アート・ゲートプログラム2011年度奨学生作品展(GYRE3F表参道)
2013年
永岡郁美個展(かわべ美術/銀座)
2015年
永岡郁美個展(今岡美術館/島根)
2016年
かたちになっていく日本画四人展(アーツ千代田3331)
再興102回日本美術院 初入選
2018年
石見のいろ 出雲のかたち 川崎麻央永岡郁美二人展(かわべ美術/銀座)('20)
吉祥アニマルパーク(日本橋三越店)
2019年
第三回春の特別展「櫻花の会-GEIDAI新鋭選抜展-」(ホテル椿山荘東京)(~'20)
三越美術逸品会 永岡郁美特集(日本橋三越本店)
第13回美術家連盟新会員奨励展(美術家会館/東京)
有芽の会(西武池袋本店)
第11回郷土作家日本画展(高瀬川ギャラリー/島根)
「SEED 山種美術館 日本画アワード 2019 -未来をになう日本画新世代-」奨励賞受賞
「楚楚~ものいう花~」(日本橋三越本店)
アニマルワンダーランドin TOKYO(大丸東京)
大丸心斎橋店鳳凰会永岡郁美特集(リーガロイヤルホテル大阪)
2020年
春の特別展「櫻花の会-GEIDAI新鋭選抜展-」(ホテル椿山荘東京)
「楚楚~ものいう花~」(日本橋三越本店・高松三越・仙台三越)
第12回郷土作家日本画展(高瀬川ギャラリー/島根)
「多摩美出身作家の集い E.O展」(日本橋三越本店)
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