SCULPTURE
彫刻
OHMORI, Akio
大森 暁生
Passion for my works
制作に対する想い
主に楠と檜を素材とし、具象的な木彫作品を制作しています。
また、木彫だけでは叶わぬ造形を創り上げるために、木彫を原型としたブロンズ作品への展開も行っております。
モチーフは動物、人物、魚、植物、昆虫・・・自分の心に響く出会いがあればなんでもつくりますが、共通するのはどれも命ある“いきもの”であるということです。
そしてその出会いから物語りを紡ぎだし、最終的に作品における演出の軸とするのが自身の創作法かもしれません。
木彫作品の場合、楠や檜を素材にカタチを彫りだしたあとは、漆や顔料を使って彩色を施します。
木地を活かして淡く漆をかけることもあれば、逆に漆のテクスチャーで魅せるためにしっかりと厚く漆を塗り重ねることもあります。
どちらの仕上げ方にしても、目指すは“質感”です。
たとえ素材が木であっても、仕上がりの質感がモチーフのそれに揃わなければ気持ちが悪いのです。上手に彫られた木彫りのモノ、ではなく、そこに“居る”気配を帯びたそのもの自身を生み出したいのです。
彫刻とはどこまでいっても所詮“作り物”ですが、そこに時として気配が生まれ命が宿ることがあるのはとても神秘的で、つくっている自分でも不思議としか言いようがない現象です。
最近ではその謎を解明することも、彫刻の醍醐味のひとつになっています。
Works
作品
Profile
プロフィール
大森 暁生 OHMORI, Akio
1971
東京生まれ
1996
愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業
1995〜2002
『籔内佐斗司工房』にて彫刻家 籔内佐斗司氏のアシスタントを務める
1999年
荒川区町屋に工房D.B.Factory開設
2005年
工房を足立区北千住に移転 現在に至る
国内外のギャラリー、百貨店、アートフェア、美術館等での発表に加え、多くのファッションブランドやミュージシャンとのコラボレーション、飲食店店舗内外装のディレクションなど幅広く作品を発表。
現在、讃岐國分寺(香川県)より依頼を受け、現存唯一の完全版大日如来坐像を制作中。2021年完成予定。
大森暁生フォトエッセイ+作品集『PLEASE DO DISTURB』(芸術新聞社)
大森暁生作品集『月痕 つきあと』(マリア書房)
大森暁生作品写真集『しあわせな彫刻』(芸術新聞社)を刊行。
大森暁生作品集『幻触』(芸術新聞社)を刊行
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